
リリーは、息子のハリーを胸の近くに抱えながら、階段を速攻で走り上がった。部屋についてカギをつけた瞬間、「アバダ ケダブラ」の悲鳴が聞こえ、少し後にドンっていう音聞こえ、その音が彼女の頭の中に響いた。まさに体が床に倒れた音であった。今まで旦那と一緒に過ごして人生を思い出し、リリーの目から大きい涙がポロポロあふれ出した。涙が彼女の口に入ってしまい、その苦いとジェームズの死絵の悲しみと後悔の気持ちでいっぱいで、リリーは悲鳴を開けた。
そう、リリーは知っていたのだ。彼女も間もなく、ハリーも間もなく、ジェームズと一緒にこの世界から旅立っていくのだ。リリーは小さなハリーをぎゅっと胸の所で抱えた。
「ママ?」ハリーが聞いた、彼の幼い手が母親のほっぺに行き、彼女から溢れていた滝のように溢れていた涙を手で拭こうとした。
「大丈夫だよ坊や。」彼女はハリーの手を取り、声が震えながら言った。「お母さんはね、君のことをすごく愛しているよ。パパだってハリーのことをすごく愛しているよ。ムーニー伯父さんも、ウーミー叔父さんも、メアリー叔母さんもハリーのことを愛しているよ。」リリーは声が震えながら言った。「ハリー、みんな君のことをすごく愛しているよ。忘れないでね。」
リリーはハリーの頭を撫でて、彼の甘い、やさしい香りを吸い込んだ。「愛しているよ、私のかわいい息子。」
「お母さんはハリーのことを愛しているよ。」リリーはもう一回言った。彼女はハリーに聞いて惜しい。覚えてほしい。ハリーは再び手を差し出し、彼の袖が少し上がった。最近彼が成長期を迎えたばかりで、彼の青いパジャマが少し小さかった。ハリーはすごく早く成長していた。彼は大きかったけれど、まだすごく小さい。
リリーはハリーの生まれた時を覚えていた。今からちょうど十五ヶ月前。その時、どんなに小さかったか、ハリーの手がどんなに小さかったか。ハリーがリリーの胸の上に置かれて、ジェームズと彼女が泣いた時。その後、ジェームズがリリーのほっぺをキスして、小声で「彼は美人だよ。リリーとそっくり」そしてジェームズはハリーを見て、「こんにちはダーリン、愛しているよ。」そうして振り返ると、なんだかお母さんになるのが怖かった自分がリリーにおかしくなった。うん、この時ジェームズとリリーはまだ若かった。ハリーが生まれるのが知った時はまだ十九歳だったけれど、ハリーはリリーの人生で起きた最高のことだった。二十一歳の人生の中でリリーはほかの人にこんなに強い愛情を感じたことがなかった。リリーはまたすずり泣いたけれど、ハリーを怖がらせたくなかった。今はだめだった。だから、ハリーを近くに持ち、子守歌をうたった、音を出すのが怖くなったら優しく鼻歌した。
「きらきら光る お空の星よ まばたきしては みんなをみてる-」
ドアがバンと激しく空き、そこに彼がいた。手につえを持って、目には殺意。ヴォルデモートはにやにやして、甲高い声で笑った。リリーは息子をそっとベビーベッドに置いた。そして、縦のようにヴォルデモートとハリーの真ん中に手を広げて立った。すべてが自分の息子を救うため。
「お、お母さん?」幼いハリーの声が聞き、リリーの心が折れた。これが初めてお母さんと呼んでくれた時で、これが最後になる。彼女にはハリーは救えない。ハリーポッターはちゃんと生きられる前に死んでしまう。せめて彼女と一緒にだ。ハリーは彼女とジェームズと一緒にいる。ジェームズ。彼女の愛している旦那。あとちょっとで会える。
「どいて、バカな女だ… どいてくれ!」ヴォルデモートが冷たくて意地悪な声で言った。彼が近くに来て、リリーはまた願った。自分の命のためではなく、むすこの。
「ハリーを殺さないで、お願いします、私を、代わりに、殺してください。」彼女が願った。リリーが死の姿が自分の片の上に感じ、叫びたくて、泣きたくて、走りたかった。あれを止められる何かを。でも、彼女は走れず、ハリーを死なせるわけにはいかなった。
「最後の忠告だ。どかなければ-」なぜか、彼は彼女のことを殺したくなかった見たいだった。リリーはその理由は知らなかったけれど、より決意させた。もしかしたら、彼の慈悲は息子にも及ぶかもしれない。
「ハリーを殺さないで...ください...お願いします...彼はまだ赤ちゃんですよ...ハリー...殺さないで下さい...やめてください...お願いします...な、何でもしますから」
「どいて、バカな女だ… どいてくれ!」
リリーは動かず立って、ハリーを彼女の魔法で囲めた。暖かい毛布のように。彼女は次に来た緑の光を温かく迎えた。最後に彼女が考えたのは、「ハリー、愛しているよ。来世で待っているけれど、出来れば二十一歳は越える長い人生を過ごしてね。」リリーポッターの体は床にドンっと落ち、マントを着た人物が彼女の体を踏み越え、彼女の息子を殺す準備をした。
死後、リリーは、自分と旦那の愛をこれからは受けて育たない幼い息子を後悔深く、申し訳なく思う。